目次
相談するはじめに
Claudeを使う際に、社内ナレッジを参照できると便利です。
「この案件の過去資料を踏まえて」「前に似たケースなかった?」といった指示が、AIに対しても自然にできるようになります。
この記事では、KibelaをClaudeから参照できるようにした方法を紹介します。Claude(MCP経由)とClaude Code(GitHub同期)の両方を併用しています。
前回の記事「KibelaとGoogle Docsを併用して、人間にもAIにも気持ちよいナレッジ運用をめざす」では、組織運用としてGoogle Docs同期の話をしました。今回は、Claudeから直接参照・記事記載する環境について説明します。
誰向けの記事か
- Claude DesktopやClaude Codeを使っている人
- 社内ナレッジをAIに参照させたいが、どう整備すればいいか悩んでいる人
- Kibelaを使っていて、他ツールとの連携を考えている人
全体の構成
Kibela(書く場所)
│
├─→ Claude Desktop(MCP経由でリアルタイム参照)
│
└─→ GitHub(GitHub Actionsで自動同期)
│
└─→ Claude Code が参照
├─ ローカル環境(git pull → --add-dir)
└─ リモート環境(Claude内)
Claude Desktop はMCPサーバー経由でKibelaを直接参照。Claude Code はGitHubに同期したmarkdownを参照。用途に応じて使い分けています。
何がうれしいか
問答がそのまま知見になる
個人的には、これが一番うれしい点です。
Claudeと課題について問答する。解決策を探る。試行錯誤する。そのログを「Kibelaに保存して」と言えば、MCP経由でそのままコンテキスト込みでドキュメント化される。
後でまとめて書いておこう→結局あとでまとめる時間なんてない→だから書かれない→本来貯まるはずだった知見が消えてしまう..というのがあるあるでした。
この構成だと、問答してるだけで知見が貯まっていく。知見を貯めるハードルがここまで下がるのか、という感覚があります。
整理されたドキュメントを自力で書こうとしなくてよいこと。Claudeとの対話ログ自体が、十分に価値のある記事になること、過去の任意の記事を参照させつつ、新チャットでAIと問答ができることは大きな威力になります。
過去の知見を参照して作業できる
貯まった知見は、次の作業で参照できます。
Claudeがナレッジを読めるので、「営業フォルダの資料を踏まえて提案書を書いて」「前に似たケースなかった?」のような指示ができます。
過去の議事録、案件資料、ナレッジ記事を踏まえた作業が、AIと一緒にできるようになる。貯める側と使う側、両方が回り始めると、だんだん楽になっていきます。
書く場所と参照元を分けられる
Kibelaは「人が読む・反応する」UIとしてとても使いやすいです。資産性のあるマニュアル整備だけではなく、フローな情報摂取の体験として、タイムラインで記事が流れ、いいねやコメントで反応が返ってきます。
一方、AIに参照させるには、markdownやAPIアクセスの形式の方が取り回しが良い。
Kibelaを「書く場所」として維持しつつ、MCPやGitHub同期で「参照元」を整備することで、二重管理を避けられます。
特定のツールに縛られない
進化の速いAIの力をより精度高く引き出したい方の場合、「特定のツールの中で完結」させるより、参照元を外に持っておく方が柔軟です。
GitHub同期しておけば、CursorやWindsurfなどローカルで動くエージェントにも繋げられます。
NotebookLMやChatGPT、Geminiを使いたい場合は、Google Docs同期が相性良いです。そちらは前回の記事もぜひご覧ください。
実装方法
以下の2つの設定についてはそれぞれClaude Code上で指示をするだけで設定が可能です。
Kibela MCPの設定
Kibelaには公式のMCPサーバー(kibela-mcp-server)があります。Claude Desktopに設定すれば、Kibelaを直接検索・参照・記事の書き込みができます。
たとえばClaudeに「過去の案件で似たケースある?」と聞くと、Claudeがその場でKibelaを検索して答えてくれるようになります。
GitHub同期の設定
GitHub Actionsで Kibela → GitHubに同期もさせています。
以下は当社のフォルダ構成の例です。
kumono-kibela/
├── 社外知見ブログ用など/
│ └── 16-KibelaとGoogle-Docsを併用して….md
├── 社内知見/
├── クライアントワーク/
├── 営業/
└── ...
Kibela GraphQL APIで全グループ・全ノートを取得し、markdownとして保存。毎日自動実行で、updatedAtを比較して差分だけ更新します。新しいグループがKibelaに追加されても、自動でフォルダが作られるようにしています。
実際の作業風景
この記事自体も、Claudeと一緒に記載し、Kibelaにアップした上で会社ブログにもUPしています。
「社外向けのブログ記事を書きたい」と伝えて、Claudeが既存のKibela記事を読んで文脈を把握して、ドラフトを提案してもらって、方向性を調整して仕上げる。

人間がやるのは方向性の指示と最終確認。書く作業の大部分をClaudeが担ってくれています。
前回記事との関係
前回の記事では「Kibela → Google Docs同期」の話をしました。
Kibela
├→ Google Docs(チーム共有・クライアントワーク用)
└→ GitHub(個人用・Claude Code用)
Google Docs同期 は、NotebookLMやChatGPTなど他のAIからも参照しやすい。権限管理もしやすい。組織運用向け。
GitHub同期 は、Claude Codeやローカルエージェントとの相性が良い。個人のワークスペース向け。
両方やっておくと、用途に応じて使い分けられます。
まとめ
- KibelaMCPの活用でClaude経由での記事の参照・移動・記載が容易に可能になった
- 問答しながらDoc化できるので、知見を貯めるハードルがかなり下がった
- 貯まった知見を参照しながら次の作業ができる
- MCPとローカル同期は用途で使い分け
現場導入のハードルが高いと感じたら
この記事を読んで「考え方はわかったけど、組むのは大変だよなぁ」と思った方もいるかもしれません。
ClaudeへのProプラン以上(17ドル/月〜)への課金は必須ですが、実装自体もClaude/Claude Codeに任せることで、自力で本記事と同じセットを作ることが可能です。
もし、内容についてのお問い合わせや別の「こんな使い方もあるよ」というご連絡がある方がいらしたらお気軽にご連絡いただけますと嬉しいです。
https://kumono-inc.com/contact