目次
相談するこんな方におすすめ
- 売上や顧客データがバラバラに管理されていて、全体像が見えない経営者・事業責任者
- 「ダッシュボード作りたい」と思いつつ、何から始めればいいか分からない方
- 一度作ったけど、誰も見なくなったダッシュボードがある方
この記事を読むと
Before:データはあるけど活用できてない。見たい数字を出すのに毎回時間がかかる
After:何を・どう見える化すればいいかが分かり、チームが数字を見て自走できる状態になる。施策の精度とスピードが上がる
KPIダッシュボードとは
KPIダッシュボードとは、経営判断に必要な数字を一画面で見える化したものです。
売上、継続率、商談数など、事業の状態を示す指標(KPI)をリアルタイムで確認できるようにすることで、「今どうなってる?」を誰でもすぐに把握できるようになります。
多くの会社では、売上はスプレッドシート、顧客データはCRM、広告データは各媒体の管理画面…とバラバラに管理されています。
毎週の定例で「先週の数字どうだった?」と聞かれてから慌ててデータを集め始める、という経験はないでしょうか。
KPIダッシュボードがあれば、見たい数字がすぐ見られる。その分、数字を「集める時間」ではなく「考える時間」に使えるようになります。
導入するとどう変わるのか
実際にKPIダッシュボードを整備した事例を紹介します。
申し遅れましたが、この記事は、成長企業の「外部事業開発室」として、データ分析基盤の構築やKPIダッシュボード設計からLTV改善の支援しているKumonoという会社の代表の古座が記載を行っております。
実際にみてきた現場の事例から解説を心がけていきます。
株式会社SHINSEKAI Technologies様、SOELU株式会社様では、事業のKPIダッシュボードを一から整備するプロジェクトを支援しました。
導入前の課題
- 数字を確認するたびにエンジニアに依頼が必要で、本業が止まる
- データが出てくるまでに時間がかかり、タイムリーな判断ができない
- 数字を見ても「で、何すればいいの?」が現場に落ちていない
- クライアントへの報告資料を作るのに毎回時間がかかる
導入後の変化
- 主要KPIが一画面で見られる状態に
- 「どの指標が、どれくらいズレているか」が一目で分かる
- 会議の時間が短くなった
- 「数字を見る→原因を考える→打ち手を決める」の流れが習慣化
- 担当者が自分で数字を見て動けるようになった
- クライアントへの報告資料作成が一瞬で終わるように
詳しくはこちらの事例インタビューをご覧ください。
→ SHINSEKAI Technologies様 事例
設計のポイント
ダッシュボードをせっかく作ったけど、気づいたら誰も見なくなっていた...という運用上の悲しい話もあるあるとして存在しています。。
なぜそうなるのかについても、実際の現場での事例からよくあるパターンを挙げてみます。
誰のためのダッシュボードか決まってない
そもそもの話ですが、経営者向けなのか、現場マネージャー向けなのか、担当者向けなのか。見る人によって、必要な粒度が違います。
経営者は「売上と利益率が目標に対してどうか」が見たい。
マネージャーは「どのチャネルや担当者がズレてるか」が見たい。
担当者は「今日・今週、自分が何をすべきか」が知りたい。
全員に向けて作ると、誰にも刺さらないダッシュボードになります。まず「誰が、いつ、何を判断するために見るのか」を決めることが非常に重要です。
KPIが多すぎる
「せっかくだから色々見たい」と詰め込むと、結局何も見なくなります。目安は3〜5個。多くても7個くらいまでにするのがおすすめです。
迷ったら「この数字、チーム全員が毎回把握する必要あるか?」で判断するようにしてください。
全員で見るべき数字と、担当者が個別に追えばいい数字は分けましょう。何でも一箇所に詰め込むと、本当に見るべき数字が埋もれてしまいかねません。
アクションと紐づいてない
これが一番多いかもしれません。
数字を見て「ふーん」で終わる。「で、何すればいいの?」が決まってないから、数字が流れるだけで終わってしまうということが起きがちです。
設計の段階で、KPIごとに「この数字がこうなったら、こう動く」を決めておくのが大事です。
例えば
- 継続率が90%を下回ったら → 解約理由のヒアリングを実施
- 週次の商談数が目標の80%未満 → リード獲得施策を追加
この「数字とアクションの紐づけ」があると、ダッシュボードを見る理由が生まれます。
具体的な作り方
設計の方針が決まったら、実際に作っていきましょう。
ツールはすでに社内で使われているものか、あるいは以下のようなツールがよく使われます。Looker Studio、Metabase、Tableau、Redash…
どのツールを選んでも共通するのは「何を、どう見せるか」の設計となります。
どのグラフで何を見せるか
よく使うパターンを挙げてみます。
- 数値カード:今月の売上、継続率など「現在地」を一目で見せたい時
- 折れ線グラフ:推移を見たい時。売上の月次推移、DAU/WAUの変化など
- 棒グラフ:比較したい時。チャネル別、担当者別、商品別など
- 円グラフ:構成比を見せたい時。売上の内訳、顧客セグメント比率など
「このグラフどれ使えばいいんだろう」と迷うこと、ありませんか?そういう時は「この数字で何を判断したいか」から逆算するといいです。推移を追いたいなら折れ線、比較したいなら棒グラフ、現在地を見たいなら数値カード。
具体的な可視化のパターンは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
まずは小さく作る
最初から完璧なダッシュボードを目指さなくていいです。
まずは「これだけは毎週見たい」という数字を3つ選んで、並べてみる。使いながら「この数字も欲しいな」「この見せ方は分かりにくいな」を調整していけばいいんです。
作り込みすぎて誰も使わない、というのが一番もったいないですよね。雑でも使われる方がよっぽど価値があります。
運用に乗せるコツ
ダッシュボードは作って終わりではなく、見続ける仕組みが必要です。「作ったけど見なくなった」を防ぐには、日常の業務に組み込んでしまうのが一番です。
こちらの記事では具体的なコツを3つ記載します。
①定例に組み込む
週次の定例ミーティングで、ダッシュボードを開くところから始める。これだけで「毎週必ず見る」が習慣になります。
「数字どうだった?」→「ここがズレてます」→「じゃあ今週これやろう」
この流れが回り始めると、チームが数字を見て自分で動けるようになります。
②チームチャットに自動で流す
毎朝、主要な数字がSlackやTeamsに流れてくる状態を作るのもおすすめです。
わざわざダッシュボードを開かなくても、数字が目に入る。異常値があればすぐ気づける。
「見にいく」から「勝手に目に入る」に変えるだけで、定着率がかなり変わります。
さらに応用として、数字が流れてきたらAIにルーティンでフィードバックさせる、という形も可能です。「先週比でここが下がってます」「このまま推移すると月末の目標未達リスクがあります」など、人が見なくても異常を拾ってくれる仕組みにできます。
③見て終わりにしない
繰り返しになりますが、数字を見るだけで終わると意味がありません。
「この数字がこうなったら、こう動く」というルールを事前に決めておく。そうすれば、数字を見た瞬間に次のアクションが分かります。
ダッシュボードは「眺めるもの」ではなく「行動を決めるためのもの」です。
まとめ
KPIダッシュボードは、経営判断に必要な数字を一画面で見える化するものです。
ただ、作ることがゴールではありません。大事なのは「見て、判断して、動く」が回る状態を作ること。
ポイントをおさらいすると、
- 誰が、いつ、何を判断するために見るのかを決める
- KPIは3〜5個に絞る
- 数字とアクションをセットで設計する
- 定例やチャットに組み込んで、見る習慣を作る
最初から完璧を目指さず、小さく作って回しながら改善していくのがコツです!
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具体的な可視化のパターンはこちら
→ Metabaseで使える実際の可視化事例を9つ紹介します
実際に導入した企業の事例はこちら
→ SHINSEKAI Technologies様 事例インタビュー
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