AI活用実践

freee-mcpで月次の請求書発行フローを自動化しておいた

freee-mcpで月次の請求書発行フローを自動化しておいた

こんな方におすすめ

  • freee-mcpを使ってみたいが、具体的なユースケースのイメージが湧かない方
  • 毎月の請求書発行を手作業で回していて、地味にしんどいと感じている方

前提:自社の請求まわりの状況

以前の記事(freee-mcp × Claudeで法人決算を8時間で完走してみた所感)の通り、当社は1人法人でfreee会計を使っています。決算でfreee-mcpの威力を体感したので、月次の請求業務にも横展開してみました。

毎月の請求フローは一般的なfreeeの流れに従っています。freeeで取引先ごとに請求書を作り、PDFをダウンロードし、メールに添付して送信し、Google Driveに保存する。やることは毎回ほぼ同じですが、取引先ごとに支払期限のルール(翌月末/翌々月末)、税込/税抜の表示、メールの件名フォーマットがバラバラで、確認しながらやると毎月1時間ほどかかっていました。

freeeには「定期請求書」機能もありますが、請求書の作成までで、送信や取引先ごとのメール出し分けまではカバーしてくれません。

Claudeにいったん投げてみよう

freee-mcpを使って「今月分の請求書をまとめて作って」と指示したところ、以下を一気にやってくれました。

Claude Coworkとの問答の流れを再現してみます。

前月の請求書をAPI経由で取得 → 各取引先の直近の請求書データ(金額・明細・税区分など)をfreee請求書APIから取得。手作業だと「先月いくらだったっけ」とfreeeの画面を開く工程になるんですが、MCP経由で引っ張るので一瞬です。

当月分の請求書を一括作成 → 前月データをもとに月名だけ差し替えて作成。支払期限ルールや税込/税抜の設定も自動適用。freee上に請求書が作られて確認用URLも出してくれるので、すぐに目視確認できます。

メール下書きを自動生成 → 過去に送ったメールを検索して、取引先ごとの宛先・件名フォーマット・担当者名を読み取り、当月分のGmail下書きを作ってくれました。取引先によって件名が微妙に違うのですが、ちゃんと踏襲してくれます。

Driveフォルダ整備 → 請求書の保存先フォルダ(取引先別 > 年度別)の2026年分を一括作成。Google Driveのデスクトップアプリを入れていると、ローカルフォルダと同じ要領でCoworkが操作してくて便利です。

月次スケジュールタスク化 → 毎月月末に自動実行されるようにタスク化(スケジュール機能)。「毎月やって」とチャットベースでいうだけでよしなに登録してくれました。トークン量を節約したいので、月末深夜に実行してもらうようにしました。

請求書作成・下書き生成・手動でやることのリマインドまでまとめて報告してくれます。ありがたい。

完全自動化しないのがちょうどいい

全部自動に見えますが、実は完全自動化ではありません。freee請求書APIにはPDFダウンロード機能がなく、Gmail下書きへのPDF添付もClaude経由のMCP連携では対応していないので、PDFのダウンロード・添付・送信は手動です。

完全自動化じゃないのかーという声が飛んできそうですが、むしろちょうどいいと感じています。AIの業務活用でよく言われる「ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)」、つまり人間がAIのワークフローに関与し、安全性を確保する設計ですが、この請求フローでは API の制約が自然とその構造を作ってくれています。PDFをダウンロードして金額を確認して送信ボタンを押す。ちょうどいいダブルチェックになって良いと考えています。

GA4のレポート自動化でも同じ発想で運用していますが、完全に任せきるよりも、確認だけ人がやる方が事故が少なく、長く回る仕組みになります。

工程

自動

手動

請求書データ作成

金額・明細の引き継ぎ

支払期限の計算

Gmail下書き作成

Driveフォルダ整備

月次スケジュール実行

freeeでの内容確認

PDF原本のダウンロード

メールへのPDF添付・送信

Driveへの原本保存

まとめ

決算は年1回ですが、請求書発行は毎月やってきます。1時間程度かかっていた作業が確認と送信だけの5分に短縮することができました。今月は余った時間でこのブログを書くことができました。年間で換算すると、地味ですがけっこうな時間が浮く上に、請求書が今後増えても耐える運用になることが良いポイントだなと感じます。

freee-mcpの導入や決算での活用については前回の記事で詳しく書いているので、興味のある方はそちらも参考にしてみてください。

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