目次
相談するこんな方におすすめ
- NotebookLMのポッドキャスト機能が気になっている
- 本や資料のインプットがいつも受け身で終わってしまう
- ポッドキャスト機能は試したけど「聞いて終わり」になっている
NotebookLMのポッドキャスト機能とは
NotebookLMには、アップロードした資料をもとに、AIが男女2人の対話形式で内容を解説してくれる音声を自動生成する機能があります。正式名称は「Audio Overview(音声概要)」ですが、ポッドキャスト機能と本記事では呼びます。
単なる読み上げとは違って、2人が掛け合いながら要点を噛み砕いてくれるので、ラジオを聞いている感覚で情報が入ってきます。
固有名詞の読み間違いがたまにある(2026年3月現在)ものの、内容の精度はかなり高く、仕事のインプットに十分使えるレベルです。
NotebookLMの特徴は、アップロードした資料だけを根拠に回答を生成することです。ネット上の情報が勝手に混ざることがないので、「この資料について」という閉じた文脈での解説の精度が高いです。ポッドキャスト機能もこの仕組みの上で動いているため、ソースに書かれた内容のインプットに集中できることが良い点です。
ポッドキャスト機能の使い方
使い方の手順はとても簡単です。
まず、NotebookLMでノートブックを作成し、ソースとなる資料をアップロードします。PDF、Googleドキュメント、Googleスライド、WebサイトのURL、YouTube動画、音声ファイルなど対応範囲がかなり広いので、たいていの資料はそのまま入れられます。
ソースを追加したら、画面右側の「Studio」パネルから音声の生成を選びます。数分待てば、5〜20分程度の対話形式の音声が出来上がります。

一点気にする点としては生成前に入れられるプロンプトです。最大500文字まで、音声の焦点を指定できます。たとえば「初心者にも分かるように専門用語を噛み砕いて説明してください」「マーケティング担当者の視点で重要なポイントに絞ってください」のように指定すると、出てくる音声がグッと的を絞ったものになります。
何も指示せずに生成しても内容を総合的に抑えた内容が出てきますが。「誰に向けて」「何に絞って」を一言入れるだけで質が変わります。

具体的な使い方を複数紹介!
ポッドキャスト機能はソースの種類を選ばないので、仕事の場面ごとにいろいろな活用ができます。実際にやってみて「これは便利だな」と感じたものをいくつか紹介します。
議事録を入れて会議の振り返りを移動中に聞く
定例会議の議事録をNotebookLMに入れて、ポッドキャストを生成しておく。次の会議に向かう移動中に聞くだけで、前回の決定事項やToDoが頭に入ります。テキストの議事録をスクロールして読み返すより、耳で聞く方が楽という人も多いんじゃないでしょうか。
指示で「決定事項と未決事項に絞って解説してください」と入れると、要点だけに絞った音声が出てくるので、5分もかからず把握できます。
URLを入れて業界レポートや競合の記事を耳でキャッチアップ
WebサイトのURLをソースとして直接追加できるので、気になる業界レポートや競合企業のブログ記事のURLを入れるだけで使えます。いちいちPDFに変換する必要がありません。
「あとで読もう」とブックマークして結局読まない、という経験は誰にでもあると思います。URLを入れてポッドキャストを生成しておけば、通勤中や散歩中にサクッと聞けます。
社内資料・提案書を入れて商談前の準備に
商談前にクライアント向けの提案書や、先方の会社資料をNotebookLMに入れてポッドキャストを生成する。移動中に聞けば、資料の要点が頭に入った状態で商談に臨めます。
この使い方は営業メンバーに特に好評で、「紙の資料を読み直す時間がないとき、移動しながら耳で準備できるのが助かる」という声がありました。NotebookLMを営業の商談データ管理に使う方法はこちらの記事でも紹介しています。
本をスキャンして入れる
これは個人的によくやっている使い方ですが、紙の本をスキャンしてPDFにし、NotebookLMに入れてポッドキャストとして聞いています。
スキャンにはvFlat Scanというアプリを使っていて、テレビを見ながら片手でページをめくってスキャンしていくと、1冊あたり10分もかかりません。あとは散歩しながら聞くだけです。
情報の取得を目的とした読書、特にビジネス書との相性が良くて、著者の主張や事例をAIが対話形式で整理してくれるので、一人で黙読しているときとは違う角度から理解が入ってくる感覚があります。
このイラスト通りにぜひ試してみてください。
人気の高かった「書籍をPDFにする方法」から
— まるさん | AI時代の仕事術をマンガで楽しく (@malcchi) February 7, 2026
NotebookLMを使った読書術まで、まとめてみました。
紙の本も、Kindle本も、全部PDF化して、NotebookLMに突っ込んで見ると、読書体験が別物になります。 pic.twitter.com/iLSiXLdazp
聞いた後にGemini/Claudeと対話して深掘りする
ポッドキャスト機能で概要を掴んだ後、そこで終わらずにもう一歩踏み込む使い方があります。
2026年1月のアップデートで、GeminiのチャットからNotebookLMのノートブックを直接参照できるようになりました。Geminiのチャット画面で「+」ボタンからノートブックを選ぶだけで、ポッドキャストの元になったソースをGeminiが参照しながら回答してくれます。

これが何を変えるかというと、ポッドキャストで聞いて気になったポイントを、そのまま深掘りすることが可能です。
「さっき聞いた中で、顧客セグメントの話をもう少し詳しく教えて」「この著者の主張を自分の事業に当てはめるとどうなる?」と聞けば、ソースの内容に基づいて回答してくれます。まるで著者に直接質問しているような感覚で対話できます。
PDF化・あるいはテキスト化した内容をソースに、別のClaudeやChatGPTなど、別のAIと問答をすることも可能です。Gemini連携ほどシームレスではないですが、「ポッドキャストで聞く→AIと壁打ちする」という流れはどのツールでも再現できます。
聞いた内容を自分の文脈に引き寄せるステップを加えることで、受け身のインプットを能動的に変えることができます。
「なんかラジオ生まれてたんで」が社内のAIフックになる
ポッドキャスト機能には意外な副次効果があります。
生成した音声を社内のチャットに「ラジオ生まれてたんで貼っときます」と投げると、結構反応がよかったりします。普段AIに全く興味がない人でも、ポッドキャスト形式という明確なアウトプットが出てくると、興味を持ってくれやすいです。
社内でAIの活用を広げたいとき、「AIツール研修を有志でやります」「便利だから使ってください」と言っても、興味がない人にはなかなか届きませんよね。
でも「この前の会議のまとめ、ラジオにしてみたんで聞いてみてください」と言われたら、ハードルが全然違います。聞いてみて「おっ、これ便利じゃん」となれば、そこからNotebookLM自体への関心に繋がっていくので、とてもいいなと思います。
布教や研修より、こういう自然なフックの方がAIの社内浸透がより能動的に活性化するはずです。
AI活用が現場に定着するまでの実践ノウハウ事例は、freee × Claudeで法人決算を完走した話でも書いています。
向いてるソース・向いてないソース
ポッドキャスト機能は万能ではないので、相性の良し悪しがあります。実際に使ってみた感覚をまとめておきます。
相性が良いもの
テキスト中心のビジネス書やレポートは非常に相性が良いです。著者の主張、事例、データの解説をAIが対話形式で再構成してくれるので、黙読とは違う角度から理解が入ってきます。議事録や会議メモも、要点を絞った振り返り音声として使いやすいです。WebサイトのURLもそのまま入れられるので、業界ニュースのキャッチアップにも手軽です。
相性が悪いもの
図表やグラフが多い資料は苦手です。データの可視化で価値がある資料を音声にしても、肝心の図が伝わりません。同様に、コードや数式が中心の技術ドキュメントも向いていません。
また、固有名詞の読み間違いが起きることがあります。人名や企業名が頻出する資料だと、聞いていて引っかかる場面が出てきます。内容の正確性には影響しませんが、気になる人は気になるかもしれません。
まとめ
NotebookLMのポッドキャスト機能は、資料をAIが対話形式で解説してくれる機能です。
- 議事録、URL、社内資料、本のスキャンなど、入れられるソースの幅が広い
- 生成前の指示で焦点を絞ると質が上がる
- 聞いた後にGeminiやClaudeと対話すれば、受け身で終わらないインプットになる
- 社内に共有すると、AIに関心が薄い人へのフックになる
「読む時間がない」を解決するだけじゃなく、聞くことで理解の角度が増えるのがこの機能の面白さです。まずは手元の資料を1つ入れて試してみてください。
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